道路と土地の価値の間には密接な関係があります。相続税評価額を算出するための路線価が好例です。

ただし同じ道路に接していたからといって、土地の坪単価がイコールにはなりません。どれだけ面しているかだけで大きく変わることも珍しくありません。また面している長さは同じでも、道路を挟んだ向かい側の土地と価値が天地ほど離れていることも。これは向かい側が市街化区域で、こちら側が市街化調整区域の場合がわかりやすいでしょうか。

と、ことほどさように道路と土地には密接な関係があるのですが、住宅地で接道条件があまり良くないと思われている土地の代表が「旗竿地」と呼ばれるもの。土地の形状が旗竿のようになっているのでそう呼ばれています。

当然のことながら不整形なので、坪単価は安くなります。また旗竿の「竿」にあたる部分は通路や駐車場以外の使い道はありません。

ということで敬遠されがちな旗竿地ですが、旗竿地ならではのメリットも意外とたくさんあります。代表的なメリットを3つほど挙げてみましょう。

  1. 価格が安くなりやすい。
  2. プライバシーが守られやすい。
  3. 子供やお年寄りが道路にすぐ飛び出すようなことはない。

価格のことは言わずもがな。通路の奥に建物があるので、外から覗かれる心配は低いですね。そして3番目の安全面。お子さんが玄関から勢いよく飛び出してしまったり、お年寄りの方が玄関先でバランスを崩したり、そんな状況で交通事故が起きにくいのも嬉しいですね。

旗竿地に限らず、いろんな目線で土地を見てみると、土地探しが楽しくなりますよ。